発達障がい(自閉症スペクトラムとADHD)の息子が、グレーなお父さんと一緒に料理を始めたら、落ち着いて行動できるようになった話

息子の特性

息子は妻や私がやることに常に興味を持って一緒にやりたがります。ただ発達障がいの特性上、衝動性が激しく落ち着いて行動できないため、失敗ばかりしてしまいその度にパニックになっていました。なのでいつもサポートを必要としていました。また、体が硬くて動きがぎこちなく不器用なので、何をやるにしても最初のうちは上手くでませんでした。

発達障がいの特性改善には格闘技が効果あるかもしれないとか、体操やダンスが良さそうだなどという話を聞く度に、息子を通わせてあげたいと思いましたが、集団の中に入って行動するのは難しく、周囲に迷惑をかけてしまうだろうとあきらめていました。

きっかけ

ある時、私は応用言語学に関する専門家の本に興味深い内容を見つけました。複数の課題を同時にこなす多重処理は脳に良い影響をもたらし、言語能力の向上だけでなくお年寄りの転倒防止や認知症予防にもなるらしいのです。多重処理、つまり1つの課題を保持しながらもう一つの課題を処理することです。私はそれが脳に何らかの働きをするのなら、発達障がいの改善につながるかもしれないと思いました。私は料理はどうであろうかと考えました。

料理をはじめよう

料理は先々の段取りを考えたり同時並行で手際よく調理する所など、正に多重処理です。そこで私は息子と一緒に料理を始めることにしました。息子は味覚に関しても感覚過敏であり、匂いや風味の強いものは苦手で、特に葉物野菜や魚料理を全く食べれませんでした。私は息子が自分で料理することで食べれるようになってくれないかと期待しました。

私はもともと料理をするのが好きだったのと、息子は何でもやりたがる性格で、以前から時々、妻とホットケーキやクッキーなど作っていました。そういう訳ですぐにでもやろうという事になりました。

やっぱり大変だった

私達はまず夕食を一緒に作ることにしました。最初は簡単に料理できるものを選択して始めました。まず子どもが主体的に出来るよう促し、自分は裏方でサポートしようと考えました。ねらい通り息子は進んで取り組んでくれましたが、もともと不器用なのと衝動的な特性から、指示通りに出来ず思い通りに出来ない時は、いつもパニックになっていました。息子が何かすればするほど私の仕事が増えてとても大変でした。息子には料理のような難しいことはまだ無理かと思いましたが、あきらめずに続けました。私は怒ったりイライラしないよう気をつけ、辛抱強く丁寧に教えました。そして常に楽しく取り組めるよう心がけました。

だんだん楽しくなってきた

毎日料理を続けていると、初めのうちは全くできなかったことが、少しずつできるようになってきました。衝動的な気持ちを抑えて、私の教えたとおりにやってくれるようになりました。こぼさず炒めたりかき混ぜたりもできるようになりました。調味料を入れる時の加減や味の微調整など、以前よりかなり上手になりました。

私はだんだんと出来るようになって自信をつけていく息子を見ていると本当にうれしい。発達障がいの特性を持つ子の対応は、最初のうちとても大変であるけれど、理解して根気強く付き合ってあげれば、いつか最高のパフォーマンスを出してくれると確信しています。


息子と一緒に作った昼食や夕食を、調理のポイントやコツと共にブログで紹介していきます。

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